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2012-01-06(Fri)

東方海神殿!!!

本日は、ミクシィでアップした小説を載せていきます。

東方海神殿~As risen to the land God, area of living in peace which arrives?

~プロローグ~

「守谷の人柱」

雨はやまなかった。激しい黒い雨雲は、空を覆いかぶせていた。
「…皆様どうか落ちついて行動して下さい!係員の支持に従って、落ち着いて避難して下さい!」
一人の男性が、声を上げてその中をかけめぐっていた。路上には、車を放置して誘導係りのもの達に従って逃げ惑う群衆で満ちていた。
「…善彦!おい…東風谷善彦!」
「…重悟!?そっちのほうは!」
「ああ、こっちは大丈夫だ。この地区の住人はこれで全部だ。」
「そうか。」
東風谷と呼ばれた、男性はそうつぶやいた。一方、東雲という男性は、濡れるかっぱの中で、体をぶるぶると震わせていた。
「善彦…ここも危ない。オレたちも早く避難を!」
「いや…私はいけない…」
「はあ!?何を馬鹿なことを。
…お前には…早江や、早苗ちゃんがまっているだぞ!
あの二人だって…この嵐の中、無事だという保証はどこにもない!」
東雲は東風谷の胸ぐらをつかんだ。しかし、東風谷はそれをつけ離した。
「―だから行かなくてはいけなんだ…誰かが、鎮めないと!風神の怒りを!」
「お前が…なぜだ!………俺が行く…」
山に向かって、駆けようとしていた東雲を強い力で、東風谷は止めた。
「いや、重悟。お前ではダメなんだ!」
しかし、東雲も、強い力で東風谷の体を跳ね返した。そして二人の男はもみ合いを始めた。
「お前だけじゃない…俺だって…守谷の神官だ!」
「重悟、お前には奇跡は起こせない…私の【奇跡を起こす程度の能力】でないと…な…。」
「―っ…」
東雲の手が止まった。そして、東風谷は淡々と、竹にお札をはさんでいた。
守谷秘伝の秘術を使う準備である。
「…それに私には解る。この嵐は土石流を生み…ここら一体を覆い尽くすと。
つまり…みんな…早江も早苗も…お前だって。」
「だからといって、どうしてお前が・・・俺には失うものはない!俺が変わりの人柱に―」
そう言いかけた東雲に、東風谷は微笑んだ。
「―私は、現人神だからな―」
決意している―東雲は直感した。そして…今、自分にできることは何も無いことをも。
「…奇跡の力を…使うのか…命と引き替えに…」
「ああ。それしかない。」
東雲にはもう言葉が出なかった。いや、出せなかった。
「重悟。…二人を頼んだ…」
そう言って、【東風谷 善彦】は山へと消えていった。
 
―まもなく、大規模な土石流が発生。あたりは濁流に飲まれた。

しかし、それは里の直撃だけは免れていた…。

東風谷と東雲は同じく、洩矢一族のものである。
その中でも、「東風谷 善彦」の能力の高さは群を抜いていた。そしてまた、東雲にも、
似たように能力を持った「東雲 早江」という巫女がいた。
二人は、まるで当然のように惹かれあい、そして結ばれた。
ある時、東風谷の能力の高さを知った洩矢の神…「洩矢 諏訪子」が、二人を呼び寄せた。
…洩矢の技を継がせるためである。
そう、二人は異例なことに、夫婦揃って現人神になったのだった。
信仰の力が効力を失いつつある、今の世において二人の能力に諏訪子は掛けたのだった。諏訪子だけではない。この神社の表の顔である「八坂 神奈子」も二人の能力に期待を寄せていた。
事実…二人は、よく働いた。信仰の力は徐々に回復していった。
そんな中…「東風谷 善彦」はある日…「土石流」を食い止めるために命を落とした。
世間では、岡谷の職員でもあり人格者でもある東風谷が、避難誘導中に土石流に巻き込まれて死亡したと思っている。
―だが現実は違った。
かつて、人間達は多くの土着の神様を、新たなる宗教体系に食い込ませることに成功し、
信仰を保ってきた。だが、西暦1868年。時の権力者たちによってその繋ぎは断たれてしまった。この時を境に、多くの信仰されるべき対象が減っていってしまった。
そして、終には…信仰そのものが希薄になっていったのだった。
その信仰の希薄さは、遂に多くの人間に災害をもたらし始めた。
…つまり、山への信仰が薄れることは、山の災害の増加を意味し、河川への信仰の低下は、
洪水の増加を生み出していた。
信仰とは大自然の営みと直結するものでもあった。人々が自然を畏怖するからこそ、災害は抑えられる。しかし、それは完璧ではなかった。
だが、人々は完璧を求めた。すべてを人が…人の手によって【制御】する
…自然もそして神さえも。
それは成功した…かに見えた。が、その弊害は、数十年立った後に、
徐々に表に出始めてきた。
善彦はそれに気がついていた。いや、善彦だけではない。妻の、早江も意識を共有していた。

そんな中…二人の間に、女の子が誕生する。
二人は、その女の子に…【早苗】と名をつけた。

しかし…弊害は…牙を休めることはなかった。

「東風谷 善彦」の死からわずか3年。
再び、里に…危機が迫っていた。

「二日前から振り続けた雨は…一行に止む気配がありません。
現在、避難命令が出ている地域は以下の通りです…」
ラジオから流れる声に、一人の女声が耳を傾けていた。
「弊害…善彦さんはこれをそう言っていたわ。
でも、あくまでも人間側に立った、善彦さんの優しさ。
弊害とは…【神々の怒り】信仰を失った、神々がもたらした怒り…そして悲しみ。」
「…本当に行くの?」
「そうだよ。早まることはない。早江…。せめて、重悟が帰ってくるまでは…。」
早江を止めるのは、洩矢諏訪子と八坂神奈子。
でも、早江は優しい微笑みで返した。
「ふたりとも…兄さんが、私を行かせるわけ無いでしょう?
それに、善彦さんが命をかけて守りぬいたものを…私が守らない訳にはいかないでしょ?」
早江は、傍らにいる幼子の頭を撫でた。
「…さっきまであんなにぐずっていたのに。」
「泣きつかれて眠ってしまったのね…。それとも、早江?あなたの…」
「…でも、これで…安心していけるわ。後ろ髪をひかれるのはもうお終い。」
そう言い終わると、早江は懐から2つの飾りを出した。一つは蛙の細工が。
もう一つは白蛇の細工が見事に施されていた髪飾りだった。
「早苗が…もっと大きくなってから渡そうと思っていたのだけれど…。」
「それは…東風谷と東雲の?」
早江は諏訪子の言葉に黙って頷いた。眠っている、早苗の手にしっかりとその二つを握らせた早江だったが、最後に…こらえきれず、早苗を強く抱き寄せた。
それに驚いたのか、早苗が目を覚ました。
「ママ…?………いたいよ…イタイ…」
「…ごめんね…早苗…」
「ママ…?泣いているの………?」
「………」
―あの早江が泣いている―善彦の死ですら泣かなかったあの早江が―
思わずこらえきれず…諏訪子と神奈子は涙を見せた。もっと自分に力があれば…。
二人ともそう思っていた。だが…時の進みはそれほど甘くない。
―外の嵐は一層強くなり、雷鳴はとどろき、雨は地面を殴りつけていた。
「………早苗………ママは………
お空の高いところからパパと貴方のことを一緒に見守り続けているわ………」
早江は、遂に顔を話すと、早苗の額に呪いを掛けた。
「…ママ…ぁぁぅ―」
たちまち早苗は眠ってしまった。
…ここから先の出来事は早苗には見せたくない…それが最後の願いだった。
「お二人とも…早苗を…よろしく頼みます!」
早江はそう言って、飛び出していった。
「―早江…。」
「ええ―笑っていたわ…。」
二人にはその感情が理解できなかった。
しかしそれこそが…【現人神】と【神の違い】であることを二人は知らなかった。

「遅かったか………。
………馬鹿な夫婦だ…。本当に夫婦揃って…大馬鹿者だ………くっぅっぅぅ…」
冷たくなった妹の体を、東雲重悟は抱き、そして涙を降らせていた。

「…その身に神々の怒りを宿したのか………これが奇跡を起こす程度の能力………。」
重悟の側にいた、巫女らしき女性がそう呟いた。

空は―晴れていた。
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