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2012-02-03(Fri)

東方海神殿 第一章~早苗の小旅行 7~

本日は、続きです。本当に久しぶりだわ…。更新するの…やばいね…。

上田に戻ると、駅の前には人だかりがあった。
「なんだか盛り上がっているな~。」
愛がどこか感心しているように言った。
「?」
早苗が、その人だかりを見ると、赤い甲冑と、六文銭の描かれた手ぬぐいや、旗。甲の前立てにあしらわれているもの等、ほぼ全員が何かしらの六文銭をその身体につけていた。
「愛?あれは?」
「六文銭だ。…そうか、幸音はこれのために戻ってきたのか。」
愛が呟いた時だった。人だかりの中に、幸音の姿を二人は発見した。
「おおい~!幸音~!」
愛が駆け寄った。早苗もそれに続いた。
「うん?おお、早苗に、愛。坂城からは帰ってきたのか?用は済んだか?」
二人に気がついた幸音が、鉢金と甲冑姿のまま駆け寄ってきた。
「ええ。このとおり!」
愛がそう言って、剣を見せた。
「見ても構わないか?」
「どうぞ。」
「…見事だ。」
幸音が心からの感嘆の声を上げた。ふと隣の早苗を見ると。
「…?どうした早苗?何か考えごとか?難しい顔をしているが…。」
と、声を掛けた。
「ちょっと、いろんなことがあってね…。」
曖昧な返事で早苗は返した。幸音は、それを見ると頷きながら言った。
「まあ、良い。おいおい、その話は聴かせてもらうことにしよう。」
「―ところで、幸音は、何をしているの?」
早苗が、素朴な疑問を発した。
「うん?ああ、これから、団体客に真田の里を紹介するのだ。
その時に、ちょっとしたパフォーマンスをすることになってな。…本当はしたくないが…。」
最後の方は、ぼそぼそと聞き取りにくい声だったが、幸音はそう言った。
「このために、帰ってきたの?」
「うむ。本来なら、うちの父や兄弟が演じる予定だったが、あいにくと皆出払ってしまった。
そこで、他の有志にまざり今回は私が演じることになった。」
淡々と、他人ごとの様に幸音は答えた。
「パフォーマンスって?まさか殺陣でも披露するのか?」
愛が半笑いで言った。
「―無論そのつもりだ。」
大まじめに幸音が答えた。
「―ずいぶんと簡単に言うじゃないか。ちょっとしたパフォーマンスじゃないぞ。」
「そうよ、幸音。危ないわよ。」
早苗も愛も時代劇の殺陣を想像して言った。
「大丈夫だ。ふたりとも。そんなヘマをしない。」
幸音が強い声でそう言った。
「それに、折角真田の里に来てもらった方を楽しませないで、返すのは申し訳ない。
私たちは主に、観光で食べているからな。少しでもお客様を喜ばせんといかんだろ?」
幸音は真摯な眼差しを向けていた。
「でも、本当はやりたくないのでしょ?」
早苗がそう言った。
「ああ。できるなら近づきたくもなかった。大勢の人を前に自分の姿を晒すのは恥ずかしい。
まして、パフォーマンスなどと…。」
「それでもやる?」
早苗は更に言った。すると、幸音は今まで以上に真面目な声音で言った。
「―たとえ好まざることでも、自分が出来る環境にあるならばそれをすれば良いと思ったまでだ。
確かに恥ずかしい。穴があったら入りたい。でも、私しか出来なことがあるならば、私はそれを行うべきだと思った。それに…観光客が来なくなったら、我が家の生活は破綻してしまうしな。―だから、ここにいるのだ。」
しっかりとした口調だった。幸音は、自分が今何をすべきか考えた結果で動いていた。
たとえそれが、自分にとっては好まないことでもやらなければならない。
「…強いね…幸音は。」
早苗がそうつぶやこうとした時、愛が声を上げた。
「なるほど…。わかったよ…幸音。あんたの活躍…しっかりと目に焼きつかせておくよ!」
愛が幸音の手を取るとそう言った。
すると、今度は逆に幸音が愛の手を取った。
「…な、なにかな?幸音。」
「―ここに来る前に言ったよな。二人には働いてもらう…と。」
「えっ?まさか…アレに加わるの!」
早苗が、人だかりを指さした。
「早苗にパフォーマンスは無理だろう。よって裏方として、働いてもらう。」
「ええ!」
早苗の声に耳を貸さずに、幸音は続けた。
「愛は、剣道少女。それも学園一の使い手。…相手には申し分ない…。
ちょうど、大久保忠世のポジションが誰もいなくてな…。」
「ちょ、ちょっと!いくら殺陣ができても、学園の朝練にも来ない人に言われたくはないわ。
横暴よ!」
「そうよ。幸音。横暴よ!」
早苗と愛の二人はそう口々に言った。すると幸音は。
「…頼むよ…」
頭を下げ、そう素直にお願いして来た。
なんとなく、幸音が不安であることを感じ取った早苗と愛の二人は結局、幸音共に参加することを決めた。

…パフォーマンスは大成功に終わった。
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