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2012-02-07(Tue)

東方海神殿 第二章~幻想入りへ~

「それじゃ…本当にありがとう!楽しかったよ。」
と、早苗は幸音に言った。
「私もとても楽しかったよ。幸音。おかげで久しぶりに、充実した休みを過ごすことが出来たよ。幸音、ありがとう。」
愛も、幸音にそう言った。愛は二人に言われたため、どこか照れくさそうに言った。
「ふたりとも、それぞれ満喫できた用でよかった。」
日曜日の夕方、三人は上田から帰ってきた。最寄りの駅で降りると三人はそれぞれ帰路についた。
「…明日!学校で!」
愛はそう言って、去っていった。
「うむ。ではまた!」
幸音は、笑みと共にいった。
「それじゃ、明日!」
早苗は、二人を見送った後に帰路についた。

「ただいま~。神奈子様、諏訪子様ただいま帰りましたよ。」
家に帰った早苗を、まず神奈子が出迎えた。
「早苗、おかえりなさい。どうだった?楽しかった?」
「うん。とても。」
早苗は、居間へと向かった。
「お!おかえり!早苗~。」
居間には諏訪子がいて早苗を出迎えた。
「ただいま。諏訪子様。ほら、おみやげですよ。」
早苗はそう言って、諏訪子に袋を渡した。
「ありがとう~どれどれ…おお!」
諏訪子は早速袋の中を広げていた。
「へえぇ。ずいぶんとあるな。…お!六文銭クッキー…変哲だけど、美味しそうだね。」
神奈子が感心したように言った。実は、早苗は幸音からパフォーマンスの時にバイト代をもらっていたのだった。だから、おみやげも多かった。
「みやげ話は、夕食の時に聞くとして…早苗。先にお風呂に入っちゃいなさい。」
神奈子が、タオルを差し出した。
「早苗。今週の、ワカダンナー見た?一応録っておいたけど?」
諏訪子が、顔だけ廊下に向けて言った。
「幸音の家で見ました。…でも、もう一度見ますから…。」

風呂から出ると、言葉通り、直ぐに夕食になった。幸音の家のに比べれば遙かに少ない食卓だったが早苗は、これが大好きだった。その時、早苗は自分があった坂城での体験を話した。
「幻想入りね…。」
神奈子がどこか感慨深げに呟いた。
「神奈子様は、幻想入りをしっているのですか?」
「ま、まあ…ね。知っているっちゃ知っているが…。
とはいえ、幻想入りなんてことは珍しいことじゃない。
大体、三神器だって、幻想入りしているからね。大体、見つかっていないものは幻想入りしているもんだ。」
「そうそう。忘れ去られたものは幻想入りする。そんなところだね。」
諏訪子も頷いた。しかし、早苗だけが納得していない様子だった。
「しかし…幻想入りが、理想郷や、桃源郷に入ることならば…それはどこにあるのでしょうかね?」
「桃源郷ね…。まあ、間違っちゃいないかな…。」
神奈子が意味深にそう呟いた。早苗は、神奈子に視線を向けた。しかし、その視線を遮るかの様に、神奈子は言った。
「でも、重悟の…伯父さんの知り合いに会うとはね。世の中は狭いな。でも、これが…」
「これが、縁ってやつなんじゃない。」
諏訪子が横から言った。台詞を取られた神奈子は、諏訪子をちょっとだけ睨みつけた。
その時、ふと早苗は何気なく言った。
「そういえば、伯父さんのものはどこにあるのでしょう?」
それを聴いた神奈子は、一瞬何を…?という口をした後で、ああ…と言った。
「早苗は、小さいから知らなかったでしょうけど、伯父さんの遺品ならほとんどが別れた奥さんが持っていったよ。」
「えっ!?」
早苗はその言葉に、とても驚いた。自分の伯父さんに奥さんがいた事なぞ知る由もなかったからだった。
「あそこも変な夫婦だったな。別れた癖に…遺品は引きとるんだから。」
諏訪子がそう言った。
「そう…。伯父さんにね…。私、なんにも知らないのね…。」
早苗がどこか寂しそうに言った。実は、早苗は聴きたいことが山ほどあった。
自分の両親がどういった人だったのか?どうして亡くならなくてはいけなかったのか…。
今回のことを機会に聴くつもりでいたが…。いつもどおり、はぐらかされるのは目に見えていた。それでも、今回は聞こうと思った。意を決した早苗は言った。
「ねえ。私の両親って…どんな人達だったの?」
その言葉を、まるで待ったいてかのように神奈子と諏訪子はいつもどおりの答えを出した。
「立派な人たちだったよ。早苗やみんなを護ろうと必死だった…。」
「自分の形見だといって…髪飾りを残してね。不器用な人たちでもあった。
でも、早苗のことは本当に愛していたよ。それは、解ってね。」
神奈子と諏訪子のいつもどおりの曖昧な答えを聴いた早苗は、髪飾りを取ると、それを愛おしそうに撫でた。
「そう………」
その時、神奈子が何かに気がついた。
「あれ?その髪飾り…?なんだか…少しだけ変わった?」
神奈子に言われて、早苗は思い出した。
「ええ。変わったと言うよりも綺麗になったというべきですかね。
さっき話した、刀鍛冶の人がこのサビを落としてくれたのです。」
「サビ!?本当に!嘘でしょ?」
その言葉に、諏訪子が驚いた。神奈子も心底驚いたようだった。
「嘘は言っていませんよ。本当にさびていたのですよ。
…もっとも、私には解らなかったですけど…。」
「ちょっと、見せてくれる?…ほら諏訪子。」
神奈子がそう言って、半ば強引に早苗の手から髪飾りを取ると、諏訪子に渡した。
「あっ…!本当だ!…加工した後があるよ。…いや、疑って悪かった。」
諏訪子は、謝りながら早苗に髪飾りを返した。
「もう…。」
早苗は、髪飾りを付け直すと言った。
「私、少し幻想入りについて調べてみようと思います。伯父さんがというのもありますが…すこし興味がありますからね。」
早苗はそう言うと、お茶を飲み干した。そして新しく注いだ。
「なるほど。とはいえ、何かを調べるのはいいことだ。…私にも一杯。
ほら、諏訪子も。」
「うん?…ああ。お茶ね。…もらおうかな。」
神奈子が、そう言った。一方の諏訪子はどこかの空だった。
「おかしな二人?」
早苗はそう言った。

その夜。諏訪子と神奈子の二人は、早苗が寝た後、密かに二人で話し合った。
「…サビが出るなんて…力がかなり弱まっている証拠だよ…諏訪子。
あれは、洩矢の鉄でできているんだろ?…普通は…。」
深刻な面持ちで話す神奈子。
「うんなことはわかっている。………でもいざとなるとショックだね…。」
諏訪子が、気落ちしたように言った。
「…重悟がかつて言った…【幻想入り】を…本当に…。」
「まだだよ…。神奈子。」
諏訪子がそう言った。神奈子も、それに頷いた。
まだ大丈夫…神奈子もそう思いたかったのだった。

だが…ふたりとも解っていた。信仰の力がかつてないほどに衰えていることを…。
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